昭和44年11月14日 夜の御理解



 お道の信心で、真の追求すると、真という事はお礼を言う心だと、有難うございますと言う心だと。その心を育てるのが信心だと。だから、誰しもがやはり、一応は真という物は持ってるんだと。有難うございますとお礼を言う時の心そのものが真なのだから。その真を育てることが、ただ出来んだけの事である。
 ですから、そのお礼を言う心が真なら、その真を育てるという事は、いよいよお礼を申し上げる心を募らせて行くという事と同じに、私はお詫びをするという事。これは、人間である以上、生身を持っておる以上、お詫びをせんでいいという人は一人もおらないと思う。だから、そこんところをいよいよ気づかせて頂いて、詫びに徹しさせて頂くという事によって、その真が育っていく。
 結局、お礼とお詫びで真がいよいよ育って行くという風に感ずるですね。商売をするなら、売り場、買い場とこう仰るが。そのどちらだけでもいけない。売り場、買い場を大事にしなければならない様に、お礼を言う心をいよいよ募らせて頂く、行くという事と同じに、お詫びをするという心をいよいよ深めて行くといところから、いよいよ真が育つように思いますですね。
   どうぞ。